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宮里優作ら3人の発案で始まったリシャール・ミルのチャリティ大会 1090万円を「こども食堂」に寄付

<リシャール・ミル ジャパン ファミリー インビテーショナル チャリティマッチ2021 最終日◇3日◇ファイブハンドレッドクラブ(静岡県)◇7090ヤード・パー72(男子)、6255ヤード・パー72(女子)>

男女ツアープロによるペアマッチ「リシャール・ミル ジャパン ファミリー インビテーショナル チャリティマッチ2021」は、リシャール・ミルファミリー(アンバサダー)を務める宮里優作、成田美寿々、青木瀬令奈の「男女ミックスでチャリティをやりたい」という発案から始まった。

今大会のプロアマオークションによる収益の一部、1090万円は認定NPO 法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」に寄付され、2日間のプロチームのバーディ数×2万円の382万円が南米 ・ コロンビアの子供の情操教育や社会進出を支援する NPO 法人「フエゴ イ ニニェス」に寄付される。

5月に予定されていた国内男子ツアーの新規大会「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by RICHARD MILLE」は、コロナ禍により当初予定していたチャリティ活動の実施が難しいと判断され、リシャール・ミルは2月に特別協賛から撤退を表明。その後、宮里らが話し合い、東京五輪で女子のゴルフ競技が行われるこの週に、チャリティ大会の実現に向けて動き出した。

今大会は当初、もっと少人数で行う予定だったが、男女各12人、計24人がツアープロが集まる規模に成長。宮里は「女子は休みが1週間しかないのに、集まってくれてすごく助かりました」と感謝を述べる。男子プロには宮里が、女子プロには青木が中心になってプロたちに声をかけた。「選手も楽しんでくれているし、きのうは(プロアマで)お客さんも楽しんでくれて、それが一番良かったです」と宮里は大会の成功に胸をなで下ろす。

そんな宮里も男子ツアーの試合がないこの時期、東京五輪に胸を熱くした。「(松山)英樹のプレーは合間合間にずっと見ていたんですけど、本当に惜しかった。本人はあまり調子が良くなくて、ティショットもバチッときてないなかでスコアを出していたのは、本当に世界ランカーだと思いました」と東北福祉大の後輩をテレビで応援。最終日のバックナインでピンチをしのいで金メダルを獲得したザンダー・シャウフェレ(米国)には、「最後のほうはちょっとバタバタする。ワールドランカーでもそうなるからオリンピックって難しいですね。人のことはいえないけど」と感想を口にした。

実は宮里よりも中学一年生の愛娘のほうが五輪にハマっている様子で、「うちの娘がオリンピック大好きで勉強しないでずっと見ているんですよ。夏休みなのに。朝から晩まで暇さえあれば見ている。競技や選手についても僕より全然詳しくて『知らないの?』って言われちゃう」と笑いながら話す。ゴルフ以外に熱狂したのは金メダルを獲得した卓球の混合ダブルス。水谷隼&伊藤美誠のプレーに、「すごく家で盛り上がっちゃった。『よっしゃー!』って娘と2人で大声を挙げて応援していました。こっちも泣きましたよ。涙腺崩壊です(笑)」と感動を共有した。

宮里、成田、青木の3人は今大会のほかにも、国内レギュラーツアーで1バーディを獲るごとに1万円ずつ寄付する活動も行っている。宮里の今シーズンのバーディ数は130個。8月19日に「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」から再開されるツアーで、今度は宮里自身が感動させるプレーをして、さらに多くのバーディを積み上げていきたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>