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7度目の最終日最終組も惜敗した高橋彩華に、進化を予感させる変化あり!

<楽天スーパーレディース 最終日◇31日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県) ◇6568ヤード・パー72>

新規大会「楽天スーパーレディース」最終日。高橋彩華は今年4回目の最終日首位スタートだったが、またしても初優勝に手が届くことはなかった。だが、これまで幾たびも繰り広げて悔し涙を飲んだ優勝争いとは違う高橋がそこにはあった。

2日目終了時点で「最終日もショットの精度をキープする」とコメントしていた高橋。その言葉通り、ショットが大きく乱れるこれまでの優勝争いとは違った。奪ったバーディは4つ。2つのボギーでスコアを2つしか伸ばすことができなかったが、最後まで優勝した吉田優利にプレッシャをかけるショットを放っていた。これまでのように自滅していくのではなく、攻め続ける姿がそこにはあった。

「前半はちょっとバタバタしましたが、後半は戻ってきました。今までの最終日のなかでは一番良かったと思います」

高橋が最終日を首位で迎えたのはシーズン4回目だが、最終日最終組となると今季5回ある。19年シーズンの2回を足すと、キャリア通算では7回目の最終日最終組だった。初優勝は近づいているのだろうか、それともまだまだ勝ちきれずに悔し涙が続いてしまうのだろうか。

「あと一歩……。パターが入りきらないところがいつも課題なので、入る日を待っていきたいと思いますが、前よりもパットの精度は上がってきました。ショットも立て直せるようになってきたので、あとちょっと噛み合うだけだと思います。腐らずに頑張っていきます」

パッティングに関しては、長いことイップスに悩まされていただけに不安は隠せない様子だが、高橋にはショットという強い武器がある。もっともっとそこに自信をつければ、さらに変化はあるに違いない。変化の先に進化あり。これまでの負けパターンとは違った戦いを見せた高橋は、確実に変化し進化を予感させる。この進化が幻ではないことは誰もが願っているだろう。

<ゴルフ情報ALBA.Net>