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誕生日を自ら祝う7バーディ 21歳・吉田優利が初Vへ1打差2位浮上

<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇17日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6501ヤード・パー72>

きょう4月17日が21回目の誕生日となる吉田優利が躍動した。13番からの3連続など7バーディを奪って、ボギーは1つ。プロ転向後のベストスコアとなる「66」を叩き出し、トータル9アンダー、首位と1打差の2位タイに浮上した。

持ち前の修正力が光った。1つ伸ばして迎えた9番のティショットは、「テークバックのときから嫌な予感がした」と右の林へ。だが、吉田は冷静だった。「フェースの向きだったり、手の位置だったり感覚的な部分なのですが、ミスの原因にすぐに気づけました。次のショットは気をつけなければいけないなと切り替えました」。この修正がうまくいき、後半は5バーディ。バックナインで一気に順位を上げた。

自らを祝福するような1日に、「プロになって一日一日が早くて、誕生日を忘れそうになるくらい充実しているのですが、きょうは思い出に残るラウンドでした」と笑顔を見せる。同じ辻村明志コーチに師事し、誕生日が近い姉弟子の小祝さくら(4月15日生まれ)とはプレゼントを交換しあったという。21歳の1年は「とにかくゴルフがうまくなりたい」という誓いを立てた。

日本女子アマ、日本ジュニアの2冠達成など、鳴り物入りでプロとなった吉田だが、そこからはいまだ栄冠はなし。トップ10も1度もない状況が続いている。それでも「去年は調子が上がらないまま終わってしまった。オフを挟んで良くなってきた」と状態は上向き。「きょうまでのスコアは一度横に置いておいて、明日は明日で自分のいいプレーをしたい。難しいコースなので、何があるか分からない。自分のプレーに集中したい」とプラチナ世代3人目の優勝へ気合を入れた。(文・秋田義和)

<ゴルフ情報ALBA.Net>