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左打ちアプローチもすっかり板に 服部真夕に復活の兆し「一番上に名前があるのはうれしい」

<フンドーキンレディース 初日◇13日◇臼杵カントリークラブ(大分県)◇6358ヤード・パー72>

レギュラーツアー5勝を誇る服部真夕が、4バーディ・1ボギーの好ラウンドで3アンダーの単独トップ発進を決めた。2015年「CAT Ladies」以来となる“6年ぶり”の優勝に向け、充実の1日を過ごした。

「(3番で)ボギーが先に来たけど、その後すぐにバーディが獲れた。パー5で3個のバーディが良かったですね」。悪くなりかけた流れを、すぐに引き戻したのがこのスコアの要因だ。4番で1メートル、10番は2メートル、そして2オンに成功した13番は20メートルから2パットで決めたパー5が勝負のカギを握った。

2007年のプロテスト合格から、18年までずっとレギュラーツアーを主戦場に400試合以上を戦った。しかし13年ごろからアプローチに悩み始め、ユーティリティやパターを使って寄せるなど試行錯誤を繰り返した。そして、18年に賞金ランク82位と低迷。長年守ってきたシード選手の肩書を手放すことになった。昨年1月からは、左打ちでのアプローチも試すようになり、昨年6月に行われた「アース・モンダミンカップ」では“実戦投入”もし、浮上のきっかけを探した。

「あのときはアプローチが良くて、約1年半ぶりに予選も通過できました。こんなにアプローチに助けてもらったこともなかったし、あれで左でもやっていけるなって思うようになった」。この日も2回左打ちでのアプローチを披露。11番では約30センチにつけ、パーで切り抜けるなど、すっかり板についてきた。

「最終ホールまで速報ボードを見ていなかったので、自分が単独トップで驚きました。ボードの一番上に名前があるのはうれしいですね」

マスク越しでも分かるほどの笑顔が、満足感を表している。ステップではこの大会が今シーズン初となる有観客で行われる試合。そこで久々の感覚をいろいろと味わっている。「あす以降も1日1日、1ホール1ホール、1打1打に集中し、ギャラリーの皆さんの前でいいプレーを披露したいですね」。返り咲きへ向け、その声援も背中を押してくれるはずだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>