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葛城育ちの2人によるプレーオフ 惜敗の森岡紋加が先輩の初優勝を祝福「おめでとうございます」

<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 最終日◇24日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6309ヤード・パー72>

プレーオフで敗れ2位に終わったトータル4アンダーの森岡紋加は、同じ静岡県の葛城ゴルフ倶楽部でともに練習をしてきた先輩・佐藤靖子の初優勝を「おめでとうございます」と祝福した。

初日を終え、首位と2打差の3位につけ初優勝を目指すラウンドに臨んだ。10番パー4では、3打目のアプローチが6メートルほどオーバーしながら、続くパットをねじ込むガッツパー。15番パー4では、カート道で跳ねて大きく外れそうだったセカンドショットが木に当たり戻ってくるなど、本人も「ラッキーでここまで来た」と振り返るプレーが続いた。

しかし、1打リードの単独トップで迎えた最終ホール。バーディを奪った佐藤に追いつかれると、プレーオフでは3打目がグリーンをオーバー。4打目のアプローチも「ショートを嫌がって強く入ってしまった」と、大きくカップを越えてしまい、ここで万事休した。

所属する葛城GCで、これまで何度もアドバイスを受けてきた先輩相手だったが、この結果はもちろん「悔しい」。だが「お子さんも産んで、子育てしながら練習もしてすごい」と尊敬のまなざしを向ける。続く試合は、ホームコースで行われる「ヤマハレディースオープン葛城」。この悔しさを、レギュラーの舞台で晴らしたい。

その佐藤は、「きょうは“もりやん”(森岡)の日だ」とその勢いを恐れたが、「これからチャンスがあるんだから、今回は譲ってと言いたかった(笑)」という気持ちで、親交の深い後輩に打ち勝った。難関・葛城が生んだゴルファー2人が和白を盛り上げる1日となった。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>