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愛娘の言葉が励み 佐藤靖子が“プロ22年目の初優勝”へ好発進

<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 初日◇23日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6309ヤード・パー72>

「ママのことを一番応援しているからね」。42歳の“ママさんゴルファー”佐藤靖子は、その言葉を励みにツアーを戦っている。そして2021年のステップ・アップ・ツアー開幕戦の初日に、首位と1打差の3アンダー・2位と好位置につけた。

「プライベートも含めて、今年の初アンダーでした」。ラウンドを終えた佐藤は、この日の「69」というスコアをこう喜んだ。開幕目前の今月から、「前傾が深いと思った」とスイング改造に着手。「今は立っているだけ、棒立ちのイメージです(笑)」という、まだ取り組んで間もないスイングで3バーディに加え、ボギーなしという好プレーを続けた。

13年10月に女児を出産。以来、プロゴルファーとママの両立を続ける。愛娘のななみちゃんは、この4月で小学2年生に。冒頭の言葉や、「笑顔でプレーするんだよ。ファンの人もママの笑顔を見たいはずだから」など、少し大人びたセリフがいつも力になっている。

「子供のほうがよく親を見ていますよね。ゴルフを続けられる環境を作ってくれる旦那と母に感謝しないとですね」。家族の支えを受けながら、1999年のプロ転向後から初となる優勝をつかむためのラウンドに向かっていく。「いま取り組んでいることを緊張した場面でもできるように」。福岡から“笑顔で戦う強い母”の姿を届けたい。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>