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初出場の木下稜介が驚いた米ツアーの“レベル”と、“2組同時”ティショット

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 3日目◇16日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

予選をカットラインギリギリで通過して、「あすは5アンダーを出したい」、「トップ10を目指したい」と言っていた木下稜介だったが、3日目は「69」とスコアは伸び悩み、トータル5アンダー・66位タイで最終日を迎えることとなった。

「ショットはけっこう積極的にいけたと思うんですけど、パターが入らないとやっぱりきびしいですね」と、本人が振り返る通り、スタートの10番で3メートルのチャンスを外すと、16番でも3メートル、17番では6メートル、18番では4.5メートルを決めきれず。前半は12番ホールのラフからのチップインバーディ1つだけで、残り8ホールはパーを並べた。

「初日、2日目はあんまり気になってなかったんですけど、ちょっと外れだしてからいろいろ気にし出すようになっちゃって。ラインの読みがきょうは全然だめでしたね」。後半のアウトコースに入っても流れは好転せず、5番では3オン・2パットのボギー。7番パー3でようやく5メートルのバーディパットが入ったが、結局この日のバーディは2つだけだった。

今週はずっと米ツアーのレベルの高さに驚くばかり。「すごいですね。きょうもビッグスコアばっかりですよね。やっぱりレベルがすごく高い。1アンダーじゃ全然あかん、ダメっていう気持ちです」。同じような時間帯で回っていたトップのブレンダン・スティールと2位のケビン・ナ(ともに米国)はどちらも「61」をマークして、それぞれ通算で18アンダー、16アンダーと大きくスコアを伸ばしている。

さらに、米ツアー初出場の洗礼は、最終9番パー5に待っていた。10番スタートの最終組だった木下には、日没が迫っていた。そこで1つ前の組を回っていたザック・ジョンソン(米国)が気を利かせて、ジョンソンの組と木下の組の4人で合流してプレーすることになったのだ。

「気持ちの整理がつかずに(ティショットが)バンカーいって、ルール的にもいいのかな?って」とあたふたしている間に、初日はイーグル、2日目はバーディを奪っていた9番で伸ばすことができなかった。「英語ができていたら『俺は待つ』って言って断りたかった」ところだったが、流されるままにラウンドが終わってしまったのだ。

それでも、自身初めての米国男子ツアーは最終日を残すのみとなった。「あしたこそ65以下で回れるように頑張る」と木下の目標はブレない。松山英樹、石川遼と同級生の29歳のプレーにも期待したい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>