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新年初戦は予選落ちも石川遼が示す自信 「もどかしいけど大丈夫」

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇15日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

5年ぶりの大会出場となった石川遼は、1バーディ・5ボギーの「74」とスコアを落とし、トータル4オーバーの133位タイで予選落ち。今年の初戦は悔しい結果に終わったが、今後も現在着手しているスイング改造などブレずに突き進んでいく。

イーブンパー・99位タイから予選通過をかけたラウンドだったが、スタートホールの1番パー4でティショットを右のラフに打ち込みボギーとするなど、ノレない1日になってしまった。14番までに5つのボギー。最終18番パー5でようやくこの日初バーディを奪ったが、4アンダーになったカットラインまでは遠く及ばず、2日間で大会を終えることになった。

もちろん「残念だったし悔しい」という気持ちはあるが、今は目先の結果だけにとらわれない姿勢を貫く。昨年3月から師事する田中剛コーチと取り組むスイング改造は、本人が2年後の完成を目指すという長期スパンの取り組み。「週替わりでやるべきことが変わるし、微調整の状態ではない。この時期はメンタル的なバランスを保たないといけない。気持ちを抑えて次に向かっていきたい」と、しっかりと切り替え、今やるべきことに向き合っていく。

締めとなった18番のショットには、その成果がみてとれた。フェアウェイをヒットしたティショットと、グリーンに乗せたセカンドは「精度を上げることに取り組んでいる」というドローボールが生んだ結果。「ダウンスイングのプレーンをかなり変えてる。結果だけ見るとダメと感じるかもしれないけど、自分と近い人しか気づけない部分がある」と前進も感じ取っている。

「まだまだ途中なので、もどかしい気持ちはあるし、応援してくれる人には、結果だけみると心配をかけてしまうかもしれない。でも僕は元気なんで。大丈夫です」。笑いながら、こんな宣言をする気持ちの余裕も残す。

この後は、新型コロナの状況も見ながらスケジュールを組むことになる。「もしかしたら1、2カ月試合がないかもしれない。こういう時期なので、やり方、場所も考えながらキャンプを張ることも考慮したい。自分の置かれた環境の中でできることはある」。本格的なシーズン開幕を見据え、引き続き研鑽(けんさん)を積んでいく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>