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畑岡奈紗は今季賞金ランク5位に満足せず 「こっちで1位を目指したい」

<CMEグループ・ツアー選手権 最終日◇20日◇ティブロンGC(米国フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

畑岡奈紗はシーズン最後のラウンドを3バーディ・ボギーなしの「69」で締めくくり、38位タイで大会を終了。今季の賞金ランキングは18年の自身最高位に並ぶ5位だったが、未勝利のままシーズンが閉幕した。ラウンド後に畑岡は「今年優勝できなかったっていうのはちょっと残念」と語った。

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1月のシーズン序盤は絶好調だった。開幕戦の「ダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」ではプレーオフで敗れて2位、続く「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」でも2位に入り、優勝のにおいを感じさせた。

ところがコロナ禍により2月にツアーが一時中断。7月にツアーが再開して、畑岡が戻ってきたのは8月の「アバディーン・スタンダード・インベストメンツ・スコットランド女子オープン」だった。「スタートが良かっただけに、もうちょっと試合数があれば勝つチャンスはあったのかなと思う」と畑岡は振り返る。

スコットランドでの2戦を終えて畑岡は再び輝きはじめる。メジャー2戦目の「ANAインスピレーション」では7位タイ、続いて出場した「ショップライトLPGAクラシック」では4位、メジャー3戦目の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では最終日「64」の猛チャージで3位タイにくいこんだ。

「ショップライトとかKPMGとか、優勝に近いところまでいっていたので、あと一歩届かった」。今季行われたメジャー4戦ではすべて予選通過。そのうち2試合でトップ10に入った。「もう少しショートゲームを磨けばもっと上までいけるんじゃないかなと思っている。そこが課題ですね」と、メジャー制覇に足りないものが見つかったシーズンでもあった。

長く米国で活躍しているイメージがある日本のエースはまだ21歳。メジャーに勝つチャンスも、世界ランキング1位や賞金女王になる可能性も、おおいに残されている。そして来年は東京五輪が開催。畑岡は現在、オリンピックランキングで日本人最上位にいる。「こっち(米国)で1位を目指したいというのは変わりないので、日本人のなかでという考えはあまりしないようにして、こっちで1位を獲るぐらいの気持ちでやりたい」。来年も世界1位への挑戦は続く。

<ゴルフ情報ALBA.Net>