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ツアー最終戦はいよいよ最終日 畑岡奈紗が規定に1ラウンド足りずに逃すタイトルとは?

<CMEグループ・ツアー選手権 3日目◇19日◇ティブロンGC(米国フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

今季の米国女子ツアー最終戦、「CMEグループ・ツアー選手権」はいよいよ最終日を迎える。2月にツアーが一時中断、7月のようやく再開すると18試合が開催された2020年。『賞金女王』、『ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』、『ベアトロフィー(最少平均スコア)』のタイトルの行方はあす決着する。

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まずは『賞金女王』。現在1位を走るのは136万5138ドル(約1億4000万円)を獲得しているインビー・パーク、2位につけているのは120万7438ドル(約1億2500万円)のキム・セヨンと韓国勢の争い。今大会の優勝賞金は110万ドル(約1億1000万円)で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の150万ドルから減額されたが、1大会としては今季最高額となる。さらに、単独2位の賞金は25万8000ドルと大きな差があり、大逆転が可能なのだ。

世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)は、今季出場わずか3試合ながら、獲得賞金は56万7925ドルで13位。大会3日目を終えて首位を行くセヨンを、ジンヨンが1打差の2位で追う展開だが、ジンヨンが勝てば『年間ポイント女王』と『賞金女王』に輝くことになる。

『ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』も現在1位はインビー、2位はセヨンでその差は6ポイント。セヨンが4位以内に入り、インビーが10位以下ならセヨンの逆転となる。

そして最少平均スコアを争う『ベアトロフィー』で現在1位を行くのはセヨンの68.677。しかしセヨンは今年、8大会(31ラウンド)しか出場しておらず、実は規定のラウンド数に達していない。例年は70ラウンドが必要だが、今年は大会数が減ったため規定も48ラウンドに下げられたが、それでも届かなかった。

2位のブルック・ヘンダーソン(カナダ)は69.727で33ラウンド、2位のインビーは69.927で41ラウンドと規定数に足らず。そして、4位の畑岡奈紗は現在43ラウンドで69.953だが、今週を計算に入れても47ラウンドで、わずかに1ラウンド届かない。

現在5位のダニエル・カン(米国)は69.978で、今週を終了すると49ラウンドに達し、次の該当選手は9位のモリヤ・ジュタヌガーン(タイ)の70.522であることから、カンのタイトル獲得はほぼ確実となった。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>