このエントリーをはてなブックマークに追加

12・22気になるJLPGA選挙の行方【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美体制はまだ続くのか?

8人の立候補者が出揃い、12月22日に理事が改選となるJLPGA。現副会長の原田香里理事が立候補を見送ったため、当初の立候補者は小林浩美会長以下現職の6人だけ。定員の7人を満たすことができなかった。再公募の結果、小田美岐、飯塚由美子の2人が名乗りを上げた。

8人のうち1人が落選することになる今回の選挙は、新型コロナウイルス感染防止対策のため、郵送とオンラインによる投票となる。投票期間は11月26日から12月21日まで。すでに各候補の所信表明と要項、投票用紙が会員に配布されている。会長は、理事に選出された7人の互選で決定する。

2010年の選挙で会長に選ばれ、11年から5期10年にわたって続いてきた小林体制。前回の選挙以前からは、放映権を自分たちで持つ方向で動き出していた。今年に入ってからは、各大会の主催も自分たちでする方向で交渉を始めている。また、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3カ月以上も試合が行えず、その後もすべて無観客と言う未曽有の自体にも追い込まれている。小林会長はじめ現理事たちは、これらの様々なことへの対処の仕方について、選挙で信を問われることになる。

立候補者は、小林、寺沢範美、松尾恵、松尾貴子、森本多津子、浅田真弓の現理事6人と、前出の小田、飯塚。ツアー6勝で、現在はテレビ解説でもおなじみの小田は小川美智恵会長時代の1993-94年に理事経験がある。ツアー優勝こそないが、ジュニアへのレッスンなどに力を入れている飯塚は、立候補経験はあるが、理事は未経験だ。

投票用紙には、立候補者の名前がすべて書かれた、その上に○をつける方法が長く取られている。定員(現在は7人)までいくつでも○が付けられる方式。別に7つ○をつけなくてはいけないわけではない。投票する側が1人だけ、あるいは3人などと言う形で選ぶことも可能だ。投票した後の会員から「え?7つ○をつけなくてはいけないんじゃなかったの?」などと言う言葉が出ることも、これまでに何度かあった。選出された理事の中から会長を選ぶの2年に1度の選挙は、言うまでもなくJLPGAの今後を左右する大切なもの。当たり前のことだが、しっかりと投票方法を理解し、所信表明を吟味して大切な一票を投じることが、自分たちの将来につながる。

小林体制がさらに続くのか。それとも…。新型コロナウイルスに翻弄された20年末だからこそ、選挙の行方が気になる。(文・小川淳子)

<ゴルフ情報ALBA.Net>