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4万人強の動員に『臨時警察署』も設置 大盛況の公式戦、畑岡奈紗の記録的Vで終幕【2019年女子オープン】

いよいよ今週の木曜日から、福岡県のザ・クラシックゴルフ倶楽部で国内公式戦「日本女子オープン」が行われる。今回で53度目を迎える女子ゴルファー日本一決定戦は、数々のドラマや名場面を生み出してきた。そんな大会の“これまで”を、さまざまな角度から振り返る。今回は昨年大会のお話。

開幕前の仲良し2ショット 今年の女子オープンの会場から写真を直送【LIVEフォト】

2019年の日本女子オープンは、渋野日向子の全英制覇の熱が覚めやらぬ中で開幕した。渋野だけでなく、畑岡奈紗や前年覇者のユ・ソヨン(韓国)も出場。例年を上回る来場者が予想された中、スタンドの増設や、開催地の三重県警協力のもと、交通整理や敷地内に警察が常駐するなど、異例の対応が取られた。

予選2日間だけで1万5943人が来場。本大会の予選ラウンドとしては2000年以降で最多となり、4日間の合計では4万6165人が来場する大盛況となった。

そんな大盛り上がりの19年大会は、畑岡の最年少メジャー4勝目という快挙達成で幕を閉じた。

3日目を終えて、トータル15アンダー・首位タイに並んだのは畑岡と大里桃子の同級生2人。さらには2打差にソヨン、6打差に渋野が控える注目の展開で最終日を迎えた。

3日目にはバックナインでボギーなしの4バーディと猛チャージを見せて会場を盛り上げた渋野。自身2つ目となる公式戦タイトルをかけて挑んだ最終日は、1バーディ・1ボギーとスコアを伸ばせず7位タイで終了。多くのファンからの声援を浴びる中、「賞金女王になるためにも大事な大会だし、もっと上位に食い込みたかった」と悔しさの残る1戦となった。

一方、優勝争いを演じた最終組では畑岡がじわじわと強さを見せていく。4番で連続ボギーを喫し、一時は大里に単独トップを譲ったが、後半で3バーディ・1ボギーと伸ばし逆転。2位に4打差をつけて圧勝。元世界ランキング1位のソヨンを抑え、17年以来、日本一のタイトルを奪還した。

これで大会3勝、自身4つ目となるメジャータイトルを獲得した。20歳266日という若さでの4勝は史上最年少。国内のメジャーは6戦4勝という離れ業。加えて驚くべきは、アマチュア時代に国内ツアー初出場を果たし、優勝争いを繰り広げた2015年11月の「樋口久子Pontaレディス」以来、国内ツアー出場わずか24試合で6勝を挙げていることだ。

9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」に続く、同一シーズンで日本タイトルのダブル制覇。日本ナンバー1プレーヤーとしてのすごみを見せつけた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>