このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国の19歳、リ・ハナがステップ初優勝! 原江里菜、林菜乃子とのプレーオフを制す

<ユピテル・静岡新聞SBSレディース 最終日◇20日◇静岡カントリー浜岡コース(静岡県)◇6311ヤード・パー72>

ステップ・アップ・ツアー「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」は、原江里菜、林菜乃子、リ・ハナ(韓国)の3人がトータル5アンダーで並んで、プレーオフに突入。1ホール目で原がボギーで脱落し、3ホール目でハナがバーディパットを入れて優勝を決めた。

林菜乃子とリ・ハナが健闘を称え合う【LIVEフォト】

18番ホールの繰り返しとなったプレーオフ1ホール目。ホールアウトしてから時間が空いていた原のティショットは、大きく曲がって右ラフへ。セカンドショットがシャンクして万事休す。ボギーで敗退した。林とハナのバーディチャンスはともに決まらず、勝負は2ホール目に持ち越しに。

2ホール目では、ハナのティショットが左に曲がってピンチを迎える。この左足下がりのラフからのショットを、グリーンになんとか乗せて、ロングパットをOKに寄せてミラクルパーセーブを見せる。対する林は、1ホール目と同じようなラインの3.5mのバーディパットを入れれば優勝だったが、これを外して決着は着かず。

プレーオフ3ホール目は、ピン位置が手前から10ヤードに切り直されて、林が1.5mのピンハイ、ハナが手前2mにつけるショットを見せる。強めのタッチで先に決めたハナに対して、林のフックラインはわずかに外れて勝負あり。19歳の韓国の新星がステップ初優勝を決めた。

この日、トータル3アンダー・4位からスタートしたハナは、前半でスコアを2つ落としていたが、後半に5つのバーディを奪って、17番終了時点ではトータル6アンダーで単独トップに躍り出た。原と林がトータル5アンダーでホールアウトしていたため、最終18番で80センチのパーパットを決めれば優勝だった。ところがこれを外して3人のプレーオフへ。最後の最後にミスが出たが、プレーオフでは見事にピンチを乗り切って、しっかり勝ちきった。

優勝インタビューでは、「みなさん、こんにちは。リ・ハナです」と日本語で挨拶。その後は通訳を通して「頑張って練習してきた努力の結果が出てすごく嬉しいです。前半の9ホールは良くなかったけど、後半の9ホールは集中できました。3日間の試合の中で、プレーの内容に満足できないこともあるし、大変なこともありましたけど、結局、必死にやらないといけないという気持ちで頑張りました」と語った。

試合中はずっと感情を表に出さなかったが、表彰式でようやく笑顔に。また強い韓国勢が1人現れた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>