このエントリーをはてなブックマークに追加

最強決定戦に“最強ツインズ”が出場、埼玉の岩井シスターズが快挙!? 弟にもチャンス?

国内最強女子ゴルファー決定戦の「日本女子オープン」に双子の女子高校生が出場することが決まった。埼玉栄高校3年生の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと)の二人。元気はつらつのツインズがアマチュア旋風を巻き起こす。

今月上旬に行われた同大会の最終予選会に挑んだ二人。明愛(姉)は無事に通過し本戦出場権を射止めたが、妹の千怜は惜しくも敗退。ところが、繰り上がりで出場権を獲得。双子そろって、10月1日から4日間の日程で福岡県のザ・クラシックGCで開催される大舞台に臨む。

日本ジュニアなどジュニア大会に出れば双子ということで常に注目を浴びてきた二人。姉の明愛は関東高等学校ゴルフ選手権で優勝するなど実績を積んできた。妹の千怜も埼玉県女子アマなど数多くの優勝歴を持ち、将来が期待されている。

大会を主催する日本ゴルフ協会(JGA)広報によれば、双子の同大会同時出場が過去にあったかは不明とのことだが、国内の女子ツアー登録のある双子の過去戦歴などを見てもその形跡はなく、今回が初の可能性が高いといえそうだ。

姉の明愛は今回の同時出場に、「双子の妹の千怜とそろっての出場なのですごくうれしいです。二人で予選を突破して、多くの方に岩井双子姉妹を覚えてもらえるように笑顔で全力プレーをします!」と力強く誓う。

妹の千怜は、「3回目の挑戦でやっと出場することができ、しかも双子の姉の明愛とそろっての出場なので、喜びと幸せの気持ちでいっぱいです! 本選では明愛とともにたくさんの方が元気になるような笑顔で、高校生らしい全力プレーをします!」と、こちらも元気にアピールする。

これまでもプロツアーへの同時出場がある二人だが、日本一格式の高い日本女子オープンへの出場にはともに興奮を抑えきれない様子。残念ながら大会は無観客での開催となるが、若さあふれるプレーで存在感を示したい。

今回の双子出場に父の雄士さんは、「喜びよりも驚きです」と二人同時出場についてはまさかという気持ちもあったという。予選会には二人が高校入学後から挑戦。ジュニア最後の年に快挙を果たすが、「最後まで元気ではつらつとしたプレーをしてもらえればいいと思います。そうすれば結果はあとからついてくると思います」と、まずは高校生らしく明るく元気いっぱいのプレーを期待している。

さらには、二人の弟で同じ埼玉栄高校1年の光太(こうた)も10月開催の「日本オープン」最終予選に臨んでいたが、惜しくも本戦出場権を逃した。繰り上がりにかすかな臨みもつないでいるが、もし通過となれば高校生3兄弟のナショナルオープン出場となる。「そうなればいいとは思いますが、期待はしていません」と雄士さんは話すが、もしかしたら…。大きな話題となるのは間違いない。

昨年から高校3年でプロテストが受験可能になった国内女子ツアーだが、今年はコロナ禍の影響で中止。双子の二人も「1次からエントリーしていて頑張ろうという話をしていたので残念がっていました」と雄士さん。本来であれば、秋に行われるはずだったテストを受験しプロの道を目指すはずだったが、これについては来年以降に延期。となれば、国内最高峰の大会で名前と顔を売るしかない。2週後開幕する女子オープン。埼玉の“つよカワ”ツインズにぜひ注目を!

<ゴルフ情報ALBA.Net>