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母国に初タイトルもたらすか? 中国のリー・ハオトンは首位浮上にも「数カ月家にいただけ…期待してない」

<全米プロゴルフ選手権 2日目◇7日◇TPC ハーディング・パーク(米国カリフォルニア州)◇7234ヤード・パー70>

初めての中国人メジャーチャンプ誕生なるか? リー・ハオトンが2日目に「65」をマーク。トータル8アンダーまでスコアを伸ばし、2位に2打差をつける単独トップに立った。

全体の3組目として早朝の1番ホールからスタートすると、そこから一気にリーダーボードを駆け上がった。10番までで5つのバーディを奪うと、そのままノーボギーラウンドも継続。この出来事で、ラウンド後の会見は残り2日間の意気込みなど“初の中国人王者誕生”に関する質問が集中した。しかし当の本人はいたって冷静。「(コロナによる自粛期間中は)数カ月間、何もせずに家にいただけだし、期待はしていない」とブランクなどを理由に、そんなプレッシャーがかかる質問をかわしていった。

母国にメジャータイトルを持ち帰るため必要な要素について聞かれても、「まだ2日間も残っているし、とても長い道のり。今はベストを尽くすだけ。もし優勝することができれば、初めて中国にメジャータイトルを持ち帰ることができる、ということ」という回答に終始。残り36ホールも、周囲に踊らされず地に足をつけたプレーが続けられそうだ。

また2位タイには、大会初のフランス人王者を狙うマイク・ロレンソ・ベラも続いている。「ゴルフはフランスの文化の一部とはいえない。その状況をもっとよくするための選手が必要なんだ」。母国のゴルフ事情改善のためにも、こちらはタイトルを意識する。4大メジャー全体を見ても、フランス人の優勝は1907年の「全英オープン」を制したアーノルド・マッシーのみ。母国にビッグニュースを届け、ゴルフ熱の高まりを感じたい。

もちろん、日本の男子として初のメジャー制覇を目指す松山英樹も、首位と5打差の15位タイにいることを忘れてはならない。残り2日間、国の威信がかかった戦いにも注目したい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>