このエントリーをはてなブックマークに追加

小祝さくらの最新クラブセッティング ヘッドスピードが上がって、アイアンのシャフトをカーボンからスチールに

ショットの正確性に定評のある小祝さくら。そのショットを武器に昨年の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」でツアー初優勝を挙げた。オフは辻村明志コーチと下半身を使ったスイング作りに取り組み、体力面もアップした。今年さらなら飛躍を目指す小祝のクラブセッティングを見てみよう。

自分に合うクラブが見つかればそれをずっと使い続けるタイプ。ドライバーは昨年の優勝時と同じスリクソン『Z785』だが、今年はシャフトを変更している。長年使用していた『ディアマナ B50』から『Tour AD PT5』に変更したのだ。

ダンロップのツアー担当を務める松栄圭一郎氏は、「オフに各社のシャフトをいろいろと試す機会を作ってもらいました。その中で振りやすさ、飛距離などトータルでよかったのがグラファイトデザインの『PT5』でした。昨年よりさらにスイングが安定していて、力強くなりました」という。

■アイアンのシャフトをカーボンからスチールへ

またアイアンはカーボンシャフトだったが、今年からスチールシャフトに変更している。その理由は「縦距離がバラついていたから」と松栄氏。「オフの間に体力面も強化していて、ヘッドスピードも上がっていました。今までのシャフトだと少し頼りなくなってきたのです。フレックスを硬くすることも考えましたが、カーボンだとタイミングが取りづらそうだったのでスチールをテストしてもらいました。カーボンより弾きも強くなく、しなりも緩やかなので、タイミングが取りやすくなったようです。縦距離のバラつきがなくなりました」。

飛距離が出てバーディ率も高い小祝の弱点をあえて挙げるなら、昨年43位のフェアウェイキープ率(67.72%)と81位のサンドセーブ率(昨季は34.34%)くらいだろう。「あとはウェッジの安定感アップ」という松栄氏の小祝にかける期待は大きい。「彼女は練習を休んだことはない。鍛錬を怠らず、決めた事は突き通す。ほわっとした天然キャラだが、練習でも1つの事を続けられる芯の強さがある」とストイックな一面を知っているからだ。

一昨年と昨年の賞金ランキングはともに8位。黄金世代の中で2年連続でトップ10に入っているのは小祝と勝みなみだけ。自分に厳しい“練習の虫”は、パワーアップしたスイングとクラブで2020-21シーズンの賞金女王争いに顔を出してきそうだ。

【小祝さくらのクラブセッティングと番手別飛距離】

1W:SRIXON Z785 9.5度 Tour AD PT5(S) 245y

3W:SRIXON Z F85 15度 Tour AD PT5(S) 210y

5W:SRIXON Z F85 18度 Tour AD PT6(S) 200y

3U:SRIXON Z H85 19度 Tour AD HY-75(S) 190y

4U:SRIXON Z H85 22度 Tour AD HY-75(S) 180y

5I:SRIXON Z585 DG85(S200) 170y

6I:SRIXON Z585 DG85(S200) 160y

7I:SRIXON Z585 DG85(S200) 150y

8I:SRIXON Z585 DG85(S200) 140y

9I:SRIXON Z585 DG85(S200) 130y

PW:SRIXON Z585 DG85(S200) 120y

50度:Cleveland RTX-3 BLADE DG95(S200) 100y

58度:Cleveland RTX-3 BLADE DG95(S200) 80y

PT:Spider X

<ゴルフ情報ALBA.Net>