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ツアー12勝のベテラン、宮本勝昌は8時間睡眠の規則正しい生活に、「ワリカツ!」料理にも挑戦【プロは今何してる?】

国内男子ゴルフツアーは、2020年と21年シーズンを統合し、8月20日開幕の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」からの再開を目指している。その前に行われるはずだった「ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント」はツアー競技としては中止になったが、「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」と名前を替え、7月9日と10日に開催することが決まった。まだ出場者は明らかにされていないが、シード選手を中心としたトッププロの出場が予想される。昨年の「中日クラウンズ」でツアー12勝目を挙げた47歳のベテラン、宮本勝昌はこの長いオフをどう過ごしているのか。電話取材を行った。

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「緊急事態宣言のときは基本的にステイホームです」。宮本は自宅で過ごす時間が多くなり、何度か家族に晩ご飯を作ったりもした。メニューは「キューピー3分クッキング」や、お笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹さんの「ワリカツ!〜おトクな割引生活〜」など、その日のテレビで見た料理。「スーパーにもちょいちょい行っていた」という。宮本の料理に対する家族の反応はイマイチだったようだが…。

緊急事態宣言中、家ではゴルフに関することは何もしていなかった。筋トレすらも。「ゴロゴロしてテレビで映画を見てばっかりです」。この試合のない自宅生活で「睡眠時間が長くなりました。普段は6、7時間ですけど、8時間くらい寝ていますね。もう夜10時には布団に入って、だいたい11時に寝て朝7時に起きます」。お酒の量は普段より少し増えたが、小学生と中学生の2人の息子より早く寝ることもあり、規則正しい生活を送っていた。

7月に「エキシビジョントーナメント」が行われることに関しては、「ありがたい。感謝というほうが大きいですね。ただゴルフの場合は、野球やサッカーと違って、(7月に試合をしても)その後も続くわけではない。女子ツアーもそうですが、スポンサーがあっての試合ではあるので、他のスポーツと同じような考えはしにくいですね」と複雑な思いはある。

国内ツアーはまだ先の日程が決まらない中、先週から米国男子ツアーは再開された。「日本の場合はアメリカとは違います。冷静に見たらアメリカではデモもあったりして混乱していそうなのに、日本人には理解しがたいものがある。日本では国内情勢と足並みをそろえるとか、『国全体で』というイメージが強いと思うんです。アメリカの場合はそうじゃなくて、その州ができればOK、という発想なんでしょうね。我々はいつから再開されるかが決まったら、それに向けてやるしかないです」。

緊急事態宣言中は行く回数を減らしていた練習も、解除された今は通常に近いメニューに戻った。自宅近くにあるチームセリザワゴルフアカデミー(太平洋クラブ御殿場コース内)で昼から練習して9ホールを回り、まだ見えない開幕に向けて準備している。

ゴルフファンに向けては、「ゴルフの開幕は当分まだ先でしょうけど、楽しみに待っていてください。そのときはまた皆さまにゴルフを楽しんでもらえるように、選手一同頑張ると思いますので、いましばらくお待ちください」と呼びかけた。そして最後に、コロナが収束したらやりたいことを聞いてみた。「焼き肉を食べに行きたいですね。タン、カルビ、ロースが食べたい」。

<ゴルフ情報ALBA.Net>