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日本プロが来年に延期 シニアツアーは来月開催もPCR検査は行わない方向

日本プロゴルフ協会(PGA)は本日15日の定例理事会後に会見を開き、倉本昌弘会長が同協会主催の「日本プロゴルフ選手権大会」を来年の同時期に延期すると発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で先の見えない中、苦渋の決断を下した。予定週(7月2〜5日)の開催を見送られていた日本プロだが、延期となった東京五輪が本来開催されるはずだった週や、秋口の空き週に開催するなど様々なかたちを模索したものの、今年の開催は厳しいとの判断となった。なお、開催地として決定していた2021年のグランフィールズカントリークラブ(静岡県)、22年の恵庭カントリー倶楽部(北海道)、23年の富士カントリー可児クラブ 志野コース(岐阜県)はそれぞれ1年ズレるかたちとなる。

同大会は今年の春にすでに予選会を行っているが、その資格で来年大会に出場できるようにする意向。来年の予選会は行わない方向だという。また、マンデー予選会の枠をとって新たに出場枠を作る考えも明かした。

併せてシニアツアーの新規ツアー開催も発表。その名も「ISPS・コロナに喝!!シニアトーナメント」で7月30日(木)、31日(金)の2日間、静岡県の朝霧カントリークラブで行われる予定となっている。

同大会はギャラリーは入れず、入場する関係者は全員フェースシールドと手袋の着用を義務とする予定。また、選手へのPCR検査は現状行わない意向だという。

「色々調べてできる方法を模索しましたが、非常に厳しいというのが現状です。日本全国からくるゴルファーを事前に検査するとしても、まず検査キットが手に入るか分かりません。アメリカのようにとことんできればいいのですが、正直色々な面で日本では厳しい。また、野球やサッカーのようにすべてが団体行動というのも難しい。検温と体調管理でおのおの気を付けてもらうしかない。キャディはなるべくクラブを触らない、クラブハウスを極力使わないなどといったかたちで対応していこうと思っています」(倉本)

メディアに関しても会場に入れない方向。だが、「今のところダメとしていますが、試合をやるからにはできる限り取材をして取り上げてもらいたい。ただ、今の状況だと報道陣のみなさんが密になってしまう可能性もある。苦慮しているのが現状です。入ってもらえるように鋭意前向きに考えています」と話す。

また、シニアツアーの日程では延期となっていた「金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント2020」が12月4日、5日に決まったことも発表した。

今後も様々な部分で臨機応変に対応していく構え。「もちろん、今回発表したことがすべてではありません。これから状況を見て決めてきます。なぜならよくなる可能性もあるからです」と倉本会長は話した。

<ゴルフ情報ALBA.Net>