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過去大会2勝のイ・ボミ 出場厳しい日本ツアー開幕戦への複雑な思いを語る

2020年の初戦を、6月25日開幕の「アース・モンダミンカップ」とする意向を示した国内女子ツアー。ただ、無事開催となっても入国制限などにより、昨年覇者の申ジエ(韓国)をはじめ、日本以外で調整を続けていた海外勢は大会に出場できない可能性が高くなってしまっている。

同大会で15、16年と連覇を達成しているイ・ボミ(韓国)もその一人。「今は入国制限により、日本へ行くことができずに待つしかありません」と国の方針が変わることを祈ることしかできない状況となってしまっている。「ただ、日本で大会が行われるのはうれしく思い、とても応援しています」と主戦場としている地のツアーが再開するのは喜ばしいことでもある。ただ、そこに自分は…という複雑な思いだ。

ボミは日本ツアーメンバーより一足先に、世界各国の主要ツアーの先陣を切ってスタートした韓国女子メジャー「韓国女子プロ選手権」、再開2戦目となる「E1チャリティーオープン」と2試合に出場した。そこで感じたのはやはり“ツアーができる”幸せだ。「私が韓国で久しぶりに試合が出来た喜びを、日本の選手たちにも早くその機会が来てほしいと思っていました。そして早く一緒に試合をしたいです」と胸中を明かしている。

日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は、入国制限などで出場がかなわない選手に対して、「心苦しく思っています。国の指針であり私たちの力が及ばないところでもあります。どうしようもないところもあり、とても残念です」と話している。開幕にはこぎつけたものの、浮上した別の問題。早くこのウイルス禍が終息し、資格を持つ全員が出場できる日が来ることを祈るばかりだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>