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「私たちも困っている」国内女子ツアー開幕発表も小林会長が本音

国内女子ツアー2020年初戦が6月25日開幕の「アース・モンダミンカップ」に決定。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長が3日(水)、リモート会見を開き、開催方式や現在の心境を語った。

「緊急事態宣言も解除され、19日よりスポーツが行えることは皆さまのおかげです」とした小林会長だが、新型コロナウイルス感染拡大のリスクを最小限にとどめるため、大会は無観客で開催されることもあらためて発表された。

日々刻々と状況が変化する中での開催という決断に至ったが、引き続き状況に応じて運営方法や方針を決定していくという。また、すでにアース以降の試合で中止が決定している大会もあるが、「引き続き政府の見解や自治体、専門家と話しながら進める」としたものの、以降については言及しなかった。

また、大会開催を間近に控えている状況で、海外選手の入国問題についても触れた。「不可抗力で、私たちの力の及ばないところになっている」と小林会長。そもそも入国が英源されるなど、外国人選手にとっては、優勝賞金4320万円の大会に出場できない可能性も出てきており、賞金ランキングに加算するかどうかの判断なども協会としては「検討中」とした。

とはいえ、公認競技として、そして今季の開幕戦として正式な競技として開催することは明言。先がどう転ぶか見えない不安の中で「私たちも困っている」という本音もこぼしながら、「なんとかスタートにこぎつけたい」と強い思いを打ち明けた。

選手は大会14日前から検温することが義務づけられ、大会期間中の移動や宿泊についても、随時JLPGAから選手に通達される予定。また、感染リスクを最小限にとどめるため、メディアの現地取材は禁止予定となるなど、徹底した安全管理のもと運営される方針。異例の開幕戦となるアース・モンダミンカップの成功が今後の大会にも影響を与えることから、大きな注目を集めることになる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>