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プチ騒動を巻き起こしたビジェイ・シンの下部ツアー参戦は取りやめに

ビジェイ・シン(フィジー)が米国男子下部ツアーのコーン・フェリーツアーにエントリーしたことが波紋を呼んでいたが、出場を取りやめたことが分かった。米ゴルフチャンネルが伝えている。

シンはメジャー3勝を含むPGAツアー34勝、殿堂入りも果たしているゴルフ界のレジェンドの一人。そのシンが下部ツアーにエントリーしたことで、下部ツアーを戦うブレディ・シュネル(米国)が「若い選手の賞金やポイントを奪うことになる。クズ野郎!」と怒りのツイートをしたことで、ちょっとした騒動となっていた。

シンはシニアのPGAツアー・チャンピオンズで戦いながらも、現在はライフタイムメンバー(永久シード)としてPGAツアーにも参戦している。が、ツアー再開の初戦、「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」は招待試合でシンに出場資格はなし。さらにシニアは7月末まで再開せず。PGAツアーのルールでは同週の試合に資格がない場合は下部ツアーに出場できることから、同じく再開する「コーン・フェリー・チャレンジ」にエントリーしていた。

若い選手からのバッシングにフィル・ミケルソンやデビット・デュバル(ともに米国)がシンを擁護するなど論争へと発展。その後シュネルは謝罪していたが、シンはコメントを出すことなく出場を取りやめ。その胸中は語ることは今のところはない。本来ならレジェンドが下部ツアーに参戦と話題を集めてもいいはずだが、後味のよくない結末となってしまった。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>