このエントリーをはてなブックマークに追加

PGAツアーがジョン・ディア・クラシック中止を発表 同週に新トーナメント開催も模索

ツアー再開を2週間後に控えて準備が進む米国男子のPGAツアーは、7月9日開幕予定だった「ジョン・ディア・クラシック」の中止を発表した。

「大会開催地の新型コロナウイルス感染拡大状況から、2020年の開催は断念し2021年に第50回大会を実施する」とアナウンス。また「ジョン・ディア・クラシックの代わりになる新大会の詳細を近々発表する」と同週は空きにはならないことも併せて発表された。

現在アメリカでは、外出規制が徐々に緩和され、経済活動の再開を進める方向へと舵を取ったが、その状況は州、郡など地域によって異なる。同大会開催地のイリノイ州は現在も“フェーズ3”で「50人以上の集会禁止」とされている。「会場のあるクワッドシティにとってトーナメント開催はとても厳しい状況、彼らの決断を尊重する」とPGAツアー大会チーフのアンディ・パズダー氏。また同大会は再開5番目の大会で観客動員が可能とされていたが、「開催コースのTPCディア・ランはクラブハウスも駐車場も小さいことも大きな要因」という。

またタイトルスポンサーのジョン・ディアはトラクターや芝刈り機のメーカーだが、コロナ感染の影響で159名の従業員を一時解雇したばかりだった。

一方で新たな大会は開催コースの最有力としてはTPCソーグラスと米ゴルフチャンネルなど複数の米メディアが伝えている。同コースはフロリダ州のPGAツアー本部に隣接。3月12日夜に中止となった「ザ・プレーヤーズ選手権」の開催コースで、松山英樹は初日に「63」のコースレコードタイをマークしトップに立っていた。他にもオハイオ州やケンタッキー州など候補が挙がっているようで、近々発表される詳細に注目したい。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>