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米LPGAツアー、再開後はキャディなしも可に

ツアー再開後は、キャディなしでプレー可。現地時間20日に行われた選手ミーティングで、米国女子ツアーは選手にそう通達したという。米ゴルフチャンネルが伝えている。

渋野日向子がボールに絵を描いてくれた【動画】

これは新型コロナウイルス感染防止策の一つで「あくまでも一時的な措置」。公式試合であってもキャディを使わず自身でバッグを担ぐ、あるいは手引きカートの使用も許可。ただし距離計測器の使用は禁止している。再開後のルールではコース内でも“ソーシャルディスタンス”を取ることが不可欠で、選手とキャディとのやりとりが難しくなる。

これまでキャディが行っていたクラブやボールの取り出しなどは選手自身が行う必要がある。実際に女子選手の場合は、プロキャディを帯同せずに開催コースなどのローカルキャディーを起用する選手も少なくなく、そうなると「見知らぬ人」とかなり近くで時間を過ごすことになり、そういう不安を軽減させようというツアーの配慮なのだが、これにはキャディたちが大反発した。

男子ツアーと違い、中には経済的にきびしい選手もいるため、「このルールを利用してキャディをつけずに出場すれば毎週、キャディフィが節約できると考える選手が出てくる」と不安を口にする。ツアーが中断されて職を失ったキャディたちはすでに厳しい経済状況におかれている者も少なくないから、ショッキングなニュースとなった。

「選手のほとんどはキャディとプレーすると考えている、心配はしていない」とLPGAツアーの広報担当者。余計な心配をしなくていい世界に早く戻れることを祈るばかりだ。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>