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石川遼がプロ転向後に初優勝! 日本最古のトーナメント「関西オープン」の歴史を振り返る

5月21〜24日まで兵庫県神戸市の有馬ロイヤルゴルフクラブで熱戦が繰り広げられるはずだった国内男子ツアーの「関西オープン」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来年度に延期となった。来年も同じ有馬ロイヤルゴルフクラブで開催される。日本最古のトーナメント「関西オープン」の歴史を少しだけ振り返ってみよう。

第一回大会が行われたのは、1926年(大正15年)のこと。関西ゴルフ連盟が発足した1カ月後の11月27日にアマチュア25人、プロ7人が参加して、茨木カンツリー倶楽部で開催された。初代チャンピオンは兵庫県出身の福井覚治(かくじ)。福井は1920年に舞子カンツリー(兵庫県)にプロ兼キャディマスターとして採用された日本初のプロゴルファーだった。

大会歴代最多の9勝を挙げている大阪府出身の杉原輝雄。ツアー競技として行われた大会でも最多の5度の優勝を誇る。また、1991年には息子の杉原敏一が同大会でツアー初優勝し、親子優勝を果たした。杉原輝雄のほか、宮本留吉、戸田藤一郎、島田幸作、前田新作、山本善隆、宮本康弘、中村通、入江勉、木村政信など、関西出身の名だたるプロたちが歴代優勝者に名を連ねている。

ツアー競技として行われたのは1973年から。1991年を最後にツアー外競技として行われていたが、ある少年の優勝でツアー競技に復活する。2007年に史上最年少でツアー優勝を果たし、2008年にプロ転向した石川遼だ。ツアー外競技ではあったものの、2008年に滋賀ゴルフクラブで行われた大会で4日間首位を守って優勝。石川にとって、うれしいプロ初勝利となった。石川の活躍もあって、2009年からツアー競技として復活した。

2019年大会で優勝したのは、星野陸也をプレーオフで下した大槻智春。奈良県のKOMAカントリークラブで行われた大会で初優勝を達成している。ツアー本格参戦2年目だったが「本当に長かったです」と29歳でのツアー初優勝だった。

大槻と同じように、関西オープンでツアー初優勝を挙げた選手は多い。2010年の野仲茂、2011年のチョ・ミンギュ(韓国)、2015年の片岡大育、2016年の趙炳旻(チョ・ビョンミン・韓国)、2017年の今平周吾と、最近10年で6人がツアー初優勝を達成している。今後も新しい選手が活躍のきっかけをつかむ大会となるかもしれない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>