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東京五輪出場は21年4月以降の成績を重視 出場権決定は来年6月に

新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期となった東京五輪。29日(水)、五輪ゴルフ競技を管轄する国際ゴルフ連盟(IGF)は、出場権決定を来年6月にすると発表した。

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世界各ツアーがストップするなか、五輪出場の基準となるオリンピックゴルフランキングの基となる男女世界ランキングも3月20日に凍結。この状況を受けて、男子は2021年6月21日、女子は同28日付けのオリンピックゴルランキングで出場権を決めることになった。

世界ランキングは、過去104週の獲得ポイントを出場試合数で割った平均ポイントの順位で決まるが、決定日直前の13週間のあいだに獲得したポイントは100%カウント。この13週間より前の91週については、獲得ポイントが1試合ごとに1.1%ずつ減算される。出場権決定日に近い大会で獲得したポイントがより重くなり、104週前に近づくにつれランキング計算に加算されるポイントが大きく減っていくという仕組みだ。

つまり、男子は21年3月28日、女子でいえば21年4月4日に終了する大会以降で獲得した世界ランキングポイントが出場に大きく左右することになる。ただし、この91週間のあいだ、ランキングが凍結した期間は除外されるとしている。

例年通りの女子ツアースケジュールで見ると、21年4月4日は海外女子メジャーの「ANAインスピレーション」最終日と予想され、その後6月までに行われる他メジャーの成績も含めて、出場に大きく影響する。加えて今回の延長により、現在出場権獲得圏外の選手にも大きなチャンスが出てくるのが今回の変更といえそうだ。

凍結した現在のランキングでは、日本男子勢は松山英樹と今平周吾が出場権獲得圏内。日本女子は畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛が出場権獲得圏内。ランキング上位をキープするには、五輪直近でポイントを稼ぐと同時に、それまでの大会でもポイント数が多い海外メジャーなどで上位に入ることもポイントといえそうだ。

米国男子ツアーは6月11日に、米国女子ツアーは7月15日に再開されると発表されているが、国内男女ツアーの開催は不透明なまま。米男女ツアーもあくまでも感染拡大が一定収束していることを条件に再開すると発表しており、ツアー中断がさらに長引くことになれば、公平性を保つために今回の決定がさらに変更となる可能性も残されている。まずは正常なランキング計算ができるようにツアー再開を待つしかない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>