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世界ランカーが母国の韓国女子ツアーへ参加表明 獲得賞金の全額寄付も

先週2020年シーズンのツアー再開を発表した韓国女子ツアー。初戦は韓国メジャー大会の1つ、5月14日開幕の「韓国女子プロ選手権」で、楊州市のレイクウッドCCで開催されるが、同大会に世界ランキング6位で米女子ツアー10勝のキム・セヨン、同10位で昨年の「全米女子オープン」覇者のイ・ジョンウン6(ともに韓国)ら米女子ツアーを主戦場とする2人が出場すると韓国のYONHAP NEWSが報じている。同大会は144名が出場し、賞金総額は190万ドル(約2億円)。

セヨンとジョンウン6はともに同大会での賞金をすべて新型コロナウイルス感染の基金へと寄付すると言う。ちなみに同大会では予選落ちした選手も賞金を獲得する。また、ほかの韓国勢では世界ランキング3位のパク・ソンヒョン、同13位のキム・ヒョージュの2人も現在参戦を検討中だ。一方で世界ランキング1位のコ・ジンヨン、11位のインビー・パークは経済的に厳しい思いをしている選手から出場枠を奪いたくないとの理由から、出場はしないと関係筋が伝えている。

韓国女子ツアーは昨年12月にベトナムでの開幕戦を開催したが、今年に入り新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断が続いていた。同大会に観客が入るか、無観客試合となるかはまだ検討中としている。

1月に開幕した米女子ツアーもフロリダで2戦、オーストラリアで2戦と計4大会を終えているが、2月以降タイ、シンガポール、中国のアジアシリーズから中断が続いている。再開は6月19日開幕の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」の予定だが、その前に母国でのツアー出場で韓国勢により弾みがつくかもしれない。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>