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JLPGA小林浩美会長が新型コロナに言及 「環境用意するのはハードルが高い」

30日(月)、都内で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の「2020年度定時社員総会」が行われた。総会では2019年度の事業・決算報告などがされ、過半数の同意を得て議決された。

総会後に開かれた会見では、小林浩美会長が世界中で感染拡大が広がる新型コロナウイルスや現状についての考えを述べた。「これは人の健康や命にかかわる問題。(試合が)いつ始まるのかは未定です」と、悲痛の表情で心境を明かした。

思わぬ形でシーズンインできない状況に追い込まれており、苦悩は続く。「リスクは最小限にとどめたい。できるだけの準備をした上でお客さんを入れるのか入れないのか。今の状況では相当ハードルが高いなと思っています」。当初は無観客試合なども議論されていたが、日に日に悪化する事態に苦慮は尽きない。

来日できない外国人選手へのケアや、出場優先順位を入れ替えるリランキング時期などの改定についても議論をしていく考えはあるが、「まだ発表できる段階ではありません」と同席した原田香里副会長は言う。思わぬ事態で課題は山積みだが、まずは人命第一での判断で毎週を必死に乗り切っているというのが実情だ。

延期が発表された東京五輪の影響で、夏場には2週間の空き週ができたが、いまのところ同2週に大会を振り返る予定はないと小林会長。「天変地異なので、もちろん違約金などもない」と歯がゆさも募る。

海外女子メジャーの「ANAインスピレーション」が9月の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」と同週に変更になったことについても、「世界中の男女ツアーがお互い協力し合い、妥協してでも頑張って行こう。試合ができるのがありがたいよね、という意思の疎通を米国女子ツアーともしています」と、なにはともあれ試合の場をなんとか確保することを最優先に考える。

感染者数が爆発的に増えるなか、女子ツアーはいつ再開するのか。「健康と命」を何度も口にした小林会長。しばらくは苦しい選択を迫られることになる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>