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プロデビュー戦が無観客試合に それでも安田祐香に戸惑いなし「雰囲気を味わおうかな」

21日(金)付で国内電気メーカー大手のNEC(日本電気株式会社)と所属契約を締結した安田祐香。同日には、港区にある同社の本社ビルで記者会見が行われ、「世界で活躍する企業の所属になれてうれしい。私も世界で活躍できる選手になりたい」など意気込みを語った。

まだ、あどけない?安田祐香のスーツ姿【写真】

開幕ムードが高まるなかで所属先も決まり、地に足をつけシーズンに臨む態勢が整った。「いよいよだなという感じ。不安もあるけど楽しみの方が大きいです。初戦から自分のプレーをしたい」と、アマチュアで数々の実績を残した大型ルーキーは改めて気持ちを引き締めた。

今オフはゴルフとともに、“持病克服”にも取り組んだ。腰痛を抱える身で、患部を補強するためのトレーニングにこれまでも取り組んできたが、それを専門医などからのアドバイスとともに今年1月下旬から本格化。腰を痛めていた昨年の同時期に比べ「練習やトレーニングは2〜3倍できています。去年は1カ月まるまる練習できないこともあった」と、ここまでは大きな問題もなくきている。

2月にはタイ合宿も行い、「環境がいいなかで、毎日ゴルフができました。アプローチも芝から打てたし、6日で6ラウンド以上回ることができました」と調整も順調。腰についても、「張りがでることはあったけど、振れないとか痛みはありませんでした」と、実戦を見据えた練習でもトラブルはなかった。ゴルフだけでなく「象やゴーカートに乗って、ショッピングモールにも行きました」と観光の時間もとれたようで、しっかりとリフレッシュもできた。

新型コロナウイルス拡大の影響で、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」が無観客での開催という方針が発表された。感染が拡大することについては「大変だし、感染する可能性もあるので怖いですけど、早くなくなるといいなと思います」と、やはり心配ごと。そして、ダイキンは安田にとって記念すべきプロデビュー戦となるが、これについては「(無観客試合に)なるかなと思っていました」と戸惑いは感じさせない。「前夜祭やプロアマも無くなり影響がでてますが、QTのような感じでプレーしたい。そういう雰囲気を味わおうかな」と、無事開幕となれば、これも経験の一つとする。

将来的な目標は、「USLPGA(米国ツアー)でプレーしたい」。ただ、プロ1年目のシーズンを目前に控えた今は、「ツアー優勝もしたいけど、安定性を重視して、目先の目標に向けがんばりたいです。後半戦や来年のシードを獲りたいです」と、その時々でできることを確実にこなしていくつもりだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>