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83勝目なるか、タイガー・ウッズ始動 新年初戦の使用ギアや五輪への思いは?

<ファーマーズ・インシュランス・オープン 事前情報◇21日◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)>

米ツアー新記録の通算83勝を目指すタイガー・ウッズ(米国)が、2020年シーズン初戦を迎える。

現地時間の23日に開幕する「ファーマーズ・インシュランス・オープン」は過去7度の優勝を誇る。開催コースのトリーパインズは08年に行われた「全米オープン」でも優勝を果たし、同一コースで通算8勝という好相性の地。生まれ育ったカリフォルニア州で、ジュニア時代からなじみのあるコースということもあり、ウッズにとっては思い出深い大会だ。

18年の「ツアー選手権」で5年ぶりの復活優勝を果たすと、昨年は「マスターズ」で11年ぶりの海外メジャー制覇。そして10月に日本で開催された「ZOZO Championship」でサム・スニードが持つ米ツアー通算82勝に並んだ。12月には「プレジデンツカップ」にキャプテン兼選手として出場し勝利に貢献。年末に44歳を迎えたベテランは、この2年で多くの話題を提供してきた。

そこで気になるのが、新記録となる83勝目。周囲が色めき立つこの大記録達成について、ウッズは意外と冷静だ。「考えていない。トーナメントを勝つためにどうすればいいかだけを考えている」。記者からの『日曜日にチャンスがある位置にいたら』の質問に対しても、「まずはその場所に行くことが先決」と、目の前の一打に集中するだけだ。

12月のプレジデンツカップ以降、12月にクラブを握ったのは誕生日に息子とプレーした1回。今年に入っても、新たなクラブのテストなどはしているものの、初の実戦に向けては慎重な構え。テーラーメイドの新作『SIM』シリーズのウッドを投入し、ブリヂストンの新ボールを入れる予定だが、ウッドについては、まだまだテスト段階というのが本音だ。

44歳という年齢を考えれば、焦りは禁物。徐々に仕上げていき、春から始まるメジャーや世界ゴルフ選手権などで好成績を挙げ、目指すは東京五輪出場だ。現在は米国勢の4番手で出場圏内だが、世界ランキング15位以内に米国勢9人がひしめく大混戦。「まずはこの半年でいいプレーをしていくだけ。十分に時間はある」。期待を背負う世界のスーパースターの忙しい1年がまもなくスタートする。

<ゴルフ情報ALBA.Net>