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世界ランクトップ15に6人! 東京五輪へ、畑岡奈紗が感じる韓国勢の“脅威”

<ダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 5日目◇20日◇フォーシーズンズG&スポーツクラブ(フロリダ州)◇6645ヤード・パー71>

7ホールにわたるプレーオフのすえ、米ツアー4勝目を逃した畑岡奈紗。それでも過去2シーズンのチャンピオンのみが出場できる開幕戦での2位タイという結果には、「これだけのスタートが切れるとは思ってなかった」と満足感もおぼえた。東京五輪イヤーとなる2020年をいい形で滑り出したが、ここから今夏のスポーツの祭典に向けた戦いも本格化する。

ゴルフ競技の各国代表選手は、国際ゴルフ連盟(IGF)が発表している『五輪ゴルフランキング』によって決定。男子は今年6月22日、女子は6月29日付けの世界ランキングで、15位までに入った選手に1カ国・地域で最大4人、16位以下は各2人を上限とし出場権が付与される。畑岡は今大会前まで日本勢最上位の6位。今回の2位によるポイントも加算され5位に浮上。渋野日向子(11位)、鈴木愛(15位)らと争う五輪切符争いを今年もリードする存在になりそうだ。

今大会終了後には「まだまだ6月まで試合も続く。まずは代表に選ばれるよう、そこまでに優勝できれば確実になる。ランキングも意識しつつ、一試合一試合を大事にしたい」と、改めて出場への意気込みを示した。

そしてメダル獲得に向け、警戒するのが韓国勢だ。世界ランキング1位のコ・ジンヨンをはじめ、2位のパク・ソンヒョン、6位のキム・セヨン、7位のイ・ジョンウン6、12位のキム・ヒョージュ、そして、畑岡とともに今大会のプレーオフを戦ったインビー・パークが16位から14位に浮上。トップ15までに6人が名を連ね、現在の女子ゴルフ界をリードする存在といえる。また、メジャー2勝のユ・ソヨンが18位の“圏外”にいることからも、その選手層の厚さはうかがえる。誰が出場しても、本戦でメダルを争う最大のライバルとなることは間違いがない。

「韓国勢はどの大会でも4〜5人くらいは当たり前のように上位に入る。勢いを感じています」と畑岡。今大会でもトップ10のうち3人が韓国勢と、その強さは今年も健在だ。自国開催の五輪メダルへ向け、まずは6月までの試合で、その“勢い”を凌駕するほどの結果を残したい。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>