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2連続ダボで注入した“挑戦者の気持ち” 万感の日本一に石川遼「自分がここに立っているのが信じられない」

<日本プロゴルフ選手権 最終ラウンド◇7日◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島県)◇7150ヤード・パー70>

最終日に36ホールを行う、長い一日を最高の形で締めくくった。石川遼が、トータル13アンダーで並んでホールアウトしたハン・ジュンゴン(韓国)とのプレーオフを1ホール目で制し優勝。2016年8月「RIZAP KBCオーガスタ」以来、3年ぶりとなるツアー15勝目をつかんだ。

誇らしげに優勝カップを掲げる石川遼【写真】

まさに死闘と呼ぶにふさわしい一日だった。早朝から行われた、この日最初の18ホールでは5、6番で連続ダブルボギーを喫するなど苦しい滑り出しだった。優勝戦線から離脱してもおかしくない展開。しかし、「2ホール連続のダブルボギーで、そこから挑戦者の気持ちでやろうと思えた。チームのみんなにもサポートしてもらいました」と気持ちを入れ替え、上がり3連続バーディなど、その後の好プレーにつなげた。それでも18ホールを残し、首位との差は「4」。6位タイながら、たやすく逆転できる差でもなかった。

その後、すぐに行われた最終ラウンドは、途中で首位に立ったジュンゴンの背中を終盤まで追う展開となった。そして17番でジュンゴンがダブルボギーを喫すると、ようやく並んだ。上がりの18番パー5はともにバーディ。昨年の最終戦「日本シリーズJTカップ」でもプレーオフを争ったジュンゴンとのエクストララウンドに突入した。

プレーオフ1ホール目、セカンドショットを5mのイーグルチャンスにつけると、それを沈めて両手を高々と突き上げ、雄叫びを上げた石川。“日本No.1プロ”を決める舞台での、復活優勝だった。「本当にギャラリーのみなさんの力で優勝できたと思います」。直後のインタビューでは、まずこの日会場で優勝を見守った多くの人々に感謝を述べた。

ウィニングパットのシーンは、「最後のイーグルパットは自分の読んだラインを信じました。普段はあまり自分の読みを信じないんですけど、あのパットは必ず右に曲がってくると思って打ちました」と振り返った石川。「途中で僕の優勝はないと思った方もいるかもしれないんですけど(笑)。挑戦者の気持ちを持ってやれば自分でもできるんだな。本当に良い経験になりました。ありがとうございます」。何度も感謝を口にした。

「自分がここに立っているのが信じられないくらい、夢なのかなと思うくらい。星野陸也とも優勝争いできて、調子が良い選手に勝てたのは良い自信になります」。開幕前に襲った豪雨の影響で、初日が中止になるなど、波乱の幕開けとなった大会を、最後は満面の笑みで締めくくった。

<ゴルフ情報ALBA.Net>