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狙いとは違う構図…みなさん分かりますか? “加速”する若きホープたちの勢いを感じた歓喜の瞬間【カメラマンの景色】

毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ編】

愛くるしい笑顔は変わらない! ドレスアップした渋野日向子【写真】

20歳のメジャー女王が誕生した、先週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」。“黄金世代ルーキー”渋野日向子と韓国の実力者ペ・ソンウの優勝争いは、まさに一進一退の白熱の展開となった。最後は渋野のうれし涙で幕を閉じた大会は、多くのファンを魅了したことだろう。

その大会を撮影していたのが鈴木祥カメラマン。「初優勝がかかるメジャーという大舞台で、常に笑って、楽しそうにラウンドをする姿はやっぱり印象的でしたね」と、いまや渋野の“トレードマーク”にもなった笑顔のラウンドに驚きながら、最後の瞬間までニューヒロインの姿を撮影した。

そんな鈴木カメラマンが今回選んだのは、ウィニングパットを沈め、よろこびを噛みしめる渋野のもとに、日ごろから練習ラウンドをともにする大出瑞月や大里桃子、同期の河本結、菅沼菜々が駆け寄りウォーターシャワーで祝福したラストシーンを写した一枚。この写真には、撮影した時のこんな“戦い”も隠されているのだとか。

「グリーン脇に他の選手が待っているのは確認していました。待ち構えている選手達を横目にウィニングパットを撮影していたのですが、優勝が決まった瞬間、河本さんたちがすごい勢いで走ってきて、ウォーターシャワーが始まりました。それを見て、僕もその輪に走っていったんですが、さすが若いアスリート。ものすごく速くて、こちらも必死でした(笑)」

“余力があれば”、この歓喜の輪は、水をかけられている渋野の顔をしっかりと写すため、河本らの背中越しから撮影することになるはずだったという。しかし、若い選手のスピードに圧倒され、水をかけている選手を正面から写すので精一杯。「渋野さんがこっちを向いてくれたのでよかった」と、鈴木カメラマンは笑いながら振り返った。今後を期待される黄金世代ら若きホープたちの勢いが、ますます“加速”していくことを感じさせるラストシーンだった。

<ゴルフ情報ALBA.Net>