このエントリーをはてなブックマークに追加

優勝セッティングから一挙9本入れ替える荒療治! 大里桃子が未来を見据えた大英断

<富士通レディース 事前情報◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(6,675ヤード・パー72)>

今年8月の「CAT Ladies」でツアー初優勝を挙げた大里桃子。しかし、その後は6試合中4試合で予選落ちを喫するなど、苦しい日々が続いている。そんな現状を打破するため、今大会では「気分転換」と大胆なクラブの入れ替えを決断。“優勝セッティング”にとらわれず、さらなる進化が目指される。

【写真】“黄金世代”原英莉花の笑顔がまぶしい!

大会開幕前のショット練習場。そこで、キャディバックの脇にドライバー、ユーティリティ、アイアン一式を置き、クラブを振る大里の姿があった。バッグの中には、これまで使用していたクラブが納められている。手に持っているのは、いずれも新品だ。時折メーカー担当者に何かを確認しながら、黙々とその感触を確かめている。

大里にその話を聞くと、開口一番「(クラブを)替えようと思っています」という答えが返ってきた。最近の大里はドライバー、アイアンともに「左へのミスを無くしたい」というのが課題だったと明かす。そこで、「左へ行かない傾向のものにしました。ボールの扱いは前と変わらないけど、ミスの幅が狭くなりました。もともとドライバーは替えようと思っていたんですけど、ユーティリティも試したらすごく良くて…それならすべて変えてしまえ!って感じです」と大きな決断に笑顔も見せた。

契約するブリヂストンの新作ドライバー「TOUR B XD-3」と、こちらも新たなユーティリティ「TOUR B XD-H」(3、4番)は練習ラウンドで使用しバッグインを即決。こちらも新作のアイアン「TOUR B X-CB」(5〜PW)は本日11日(木)のプロアマで使用し、改めて「入れます」と投入を断言した。実に一挙9本を入れ替え、初日に臨む。

もともと、あまりクラブを変更しないタイプという大里だが、「今の状態が悪いので、これ以上下がることはない」と、本来は今シーズン終了後にテストを行い変更する予定だったものを“前倒し”にした。優勝時も「かみ合っただけで、調子がいいというわけではなかった」と話すように、同大会中のフェアウェイキープは42ホール中18ホールで、決勝ラウンドに進んだ51人のうち最下位。さらに安定した戦いを続けるための見直し項目の一つとして、道具変更にも着手したかたちだ。

このタイミングに前倒しできたのには、やはり「CAT-」での優勝が大きい。初勝利によって、来シーズンの出場権を確保したことで、今後は積極的に自らが試したいことへの挑戦ができるようになった。「来年使用する予定だったものを今から馴染ませて、次は再来年のシードを獲れるようにしていきたい」と、今後に向けて先手を打つことができたのだ。「結果にこだわらずやっていきたい」。20歳は試行錯誤を繰り返しながら、一段また一段と目の前の階段を昇っていく。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>