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鈴木愛が女王復活の“のろし”となる首位発進 「イメージを出さない」パットと新シャフトで『66』をマーク

<マンシングウェアレディース東海クラシック 初日◇14日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6446ヤード・パー72)>

右手首痛による2カ月の戦線離脱から復帰2戦目となる鈴木愛が、貫禄のラウンドで“完全復活”を印象づけた。ホステスプロとして臨む大会初日は、6バーディ・ノーボギーのラウンド。「66」の好スコアをマークし、6アンダーで香妻琴乃と並ぶトップに立った。

スタートホールの1番で、残り164ヤードのセカンドを4mにつけバーディを奪うと、「グリーンが重いので距離感覚が難しい。イメージを出すとショートしてしまうので、あまり出さずに強めに打った」というパットがさえ、3〜6mを次々と沈めていく。終わってみれば6バーディと、その強さを発揮した。

約2カ月に及ぶ欠場の原因にもなった右手首は「よくないです」と、いまだ完治には至っていない。スイングを続けると痛みが出ることもあり、ショット練習では「最高でも100球に抑えられたら」と負担の軽減も考慮されている。欠場前には2位以下に大差をつけ1位だった賞金ランキングで申ジエ、アン・ソンジュ(ともに韓国)に抜かれた。そんな現状で練習量を減らすことには「葛藤はあります」と本音をこぼした。しかし、「これまで人一倍練習してきた。休んでも、少しやれば感覚は戻る」という自負もあり、気持ちをコントロールする日々だ。

今大会から、ドライバーのシャフトをフジクラの「エボリューション5」に変更。「変える前は純正シャフトで、ノーマルよりも少しつかまりやすいものを使っていました。でも今はドライバーだけつかまり過ぎていたので、ノーマルのものに変えました。真っ直ぐ飛んでくれています」と、自らの調子に合わせギアにも変更を加えた。すると復帰後、不安を口にしていたティショットで14ホール中9ホールがフェアウェイキープ。「フェアウェイを外れても、少しのラフでおさまった」とプレーの安定に繋がった。

「賞金とか目標を決めると欲が出てしまうので、まずは一打一打欲張らずに大切にプレーしたいです」と、明日以降の意気込みについて話す鈴木。2009年以降9年連続で優勝スコアが2桁という大会とあって、「たくさんの選手にチャンスがあるし、まだ残り36ホールあります。優勝スコアを考えるのではなく、毎日60台を出すことが目標です」と、目の前のラウンドに集中して、明日以降も戦う構え。帰ってきた女王が、再びトーナメントをけん引する。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>